パソコンの性能の見方1からの続きです。
メモリとはCPUで行った計算やハードディスクから読み出したデータを一時的に記憶しておくための領域です。
ハードディスクに比べるとデータ転送速度が非常に高速なので、ハードディスクに記録しておく必要のないデータはメモリ内で処理、記録しておく必要のあるデータだけをハードディスクに転送、という処理を行います。
CPUが人間の頭脳、ハードディスクが本棚なら、メモリは作業を行う机の広さに例えられます。
机が広いほど本や資料を同時にたくさん広げられる、ということです。
メモリにもCPUと同じく種類があり、速度も異なるのですが、メモリの場合はそれほど重要にはなりません。
特に自分でイチからPCを組む場合でなければ、メモリサイズ(容量)のみを見るといいでしょう。
(というか普通は容量くらいしか書いてない)
単位はGB(ギガバイト)で、数字が大きいほど容量が大きく高性能となります。
最近のパソコンなら1GB以上のメモリ搭載量が標準です。
これでも普通に動作しますが、できれば2GB以上のほうが快適に動作するでしょう。
4GB以上は高性能な部類になります。
動画編集や3Dソフトなどを使う人は8GBくらいあっても困らないと思います。
メモリ価格も昔に比べてだいぶ安いので、安い機種でも2~4GBくらい搭載されていたりします。
ただし32bit版のOSでは約3GBまでしかメモリを搭載できないという制限があります。
そのため3GB以上のメモリを使いたい場合は64bitOSを選択しましょう。
GPU(ジーピーユー)はCPUと名前が似ていますが、こちらはグラフィック、つまり画面描写や画像処理にかかわるパーツです。
これが高速であるほど複雑な画像処理もスムーズに行えます。
一般用途ではほとんど考慮しなくていい性能と言えます。
ネット、メール、簡単なゲーム程度ではほとんど変わりません。
重要になるのは3Dゲームや動画編集を行う場合で、特に3Dゲームの場合、一定以上の性能がないと動作すらしないということもあります。
デスクトップPCでは選択肢が広く、必要なら後から自分でグラフィックカードを買ってきてPCに追加(または入れ替え)することが可能です。
しかしノートPCの場合はこういったことは出来ませんので、最初から必要な性能を持った製品を選びましょう。
性能の見方はあるにはあるのですが、かなり複雑で初心者には意味不明になると思うので割愛します。
ゲームなら、そのゲームの推奨環境に必要GPU(グラフィック、ビデオ)が書かれているので参考にするといいでしょう。
基本的に「新しい物」「価格の高いもの」が高性能となります。
「CPU」「メモリ」「ハードディスク」の3つがパソコンの性能に大きくかかわります。
加えて映像系では「GPU」も重要となります。
これ以外はパソコンの性能には直結しないものとなりますが、拡張性、快適性などにかかわるものがいくつかありますので紹介しておきます。
接続端子については周辺機器についてでさらに詳しく説明します。
画面のサイズです。
15インチ以上あれば快適に使えるでしょう。
大きいほど見やすく作業効率も上がりますが、当然その分の設置スペースが必要になります
ノートPCで持ち運びをするなら小さいほうが便利です。
12インチ以下なら実用的でしょう。
パソコンでCDなどのディスクを読み取るために必要なものです。
ほとんどの製品で上位互換となっており、Blu-ray対応のドライブならDVDとCDを、DVD対応のドライブならCDの読み取りが可能です。
反対に、DVDまでに対応しているドライブではBlu-rayディスクは読み取れません。
またディスク書き込みに対応している製品であれば、それぞれのディスクにデータを書き込むことが出来ます。
自分のオリジナルのCDやDVDを作ることができます。
今のパソコンのほとんどはCDの読み取り/書き込みと、DVDの読み取りに対応しています。
DVDの書き込みや、Blu-rayの読み取り/書き込み機能が欲しいのなら対応製品を選びましょう。
これらのドライブは小型のノートPCではスペースの都合上、搭載されていないものもあります。
ドライブのないノートPCでディスクを使いたい場合は別売りの外付けドライブを購入する必要があります。
増設ポートとはUSBやIEEE1394など、周辺機器を接続するための端子です。
使いたい周辺機器がある場合、それに対応した接続端子が必要となります。
多くの周辺機器はUSB接続です。
たくさん周辺機器を使いたい場合、USBポート数が少ないと接続できなくなる恐れがあります。
USBハブなどを使って数を増やすことは出来ますが、周辺機器によってはハブ上での動作をサポートしていない場合もあるので注意しましょう。
またUSBにも「USB1(USB1.1)」「USB2.0」「USB3.0」と種類があります。
基本的に上位互換なので、USB1.1規格の周辺機器はUSB2.0の接続端子に接続することができます。
反対に、USB2.0規格の周辺機器はUSB1.1のUSBポートに接続しても動作しません。
現在の主流はUSB2.0ですが、次第に3.0が増えていくものと思われますので可能なら3.0が搭載されたパソコンがいいでしょう。
無線LANとはケーブルをつながなくても無線でインターネットができる機能のことです。
特にノートPCを家の中で移動させながら使う場合に効果的です。
移動させない場合でも配線がスッキリします。
最近のノートPCなら大抵無線LAN機能が搭載されていますが、デスクトップの場合はほとんど搭載されていません。
無線でインターネットに接続するにはパソコンだけではなく、ルータに無線機能が搭載されている必要があります。
これらの接続端子はパソコンの映像をテレビに出力するためのものです。
テレビにこれらの接続端子があれば、パソコンの画面をテレビで見ることができます。
別にわざわざテレビで見る必要はなさそうですが、映画鑑賞などの場合は効果を発揮します。
パソコンのドライブがブルーレイ再生に対応していれば、ブルーレイデッキを持っていなくてもテレビ画面で視聴することができます。
HDMI端子はケーブル一本で映像と音声が同時に出力されますが、D端子、S端子は映像のみの出力となります。
これらの端子での接続でテレビのスピーカーから音を出したい場合は別途RCAなどの音声ケーブルをテレビに接続する必要があります。
またこれらの端子は「パソコンからの出力」なので、「テレビ映像をパソコン画面に映す」ということはできません。
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